・ミズノウエーブライダー26が気になっていて前作との違いが知りたいな。
・キロ5〜6ぐらいで走れるシューズが欲しいな。
・アップシューズでミズノウエーブライダー26を検討しているけど自分に合うかな?
このようなお悩みをお持ちの方へ。
今回はミズノの定番中の定番シリーズの新作ランニングシューズ「WAVE RIDER 26(ウエーブライダー26)」を紹介!
前作との違いやおすすめの使用シチュエーション、ペースだけでなく類似モデルとの比較や履きわけにおすすめのシューズまで徹底的にお伝えしていきますね。
それではスタート!
陸上競技歴12年
- 400mタイム→48秒
- 800mタイム→1分52秒
- 1500mタイム→3分56秒
- フルマラソンタイム→2時間38分
外資系スポーツメーカーランニング担当
- 接客販売で年間7000点のランニング用品を販売
- 年間10回以上のランニングイベント開催
- 年間300モデル以上のランニング用品を選定
専門は中距離ですが、社会人になりマラソンやトレイルランニングにも挑戦中です!
「WAVE RIDER 26(ウエーブライダー26)」の重さ
まずは「WAVE RIDER 26(ウエーブライダー26)」の重さからお伝えしていきます。
シューズの重さは走り心地に大きく影響してきますよね。
シューズの重さ範囲(27.0g基準) | 150~350g |
平均の重さ(113モデル) | 250g |
デイリートレーナー (ジョグ、アップ) | 350g~235g |
テンポアップ (速めのペース走、インターバル走) | 235g~210g |
レーシング (レペティション、レース) | 210g~150g |
「WAVE RIDER 26(ウエーブライダー26)」の重さは公式で285g(27.0cm)です。
26.5cmだと271gでした。
アップやジョグ、気持ち良い一定のペース走などに適しているデイリートレーナーの重量です。
前作よりも20g重くなっているので、「うわー走りづらくなっちゃうじゃん」と心配していたのですが、ミズノさんの試行錯誤の上での重量アップなので重さだけでは良し悪しは判断できないですね。
「WAVE RIDER 26(ウエーブライダー26)」のメリット
次に「WAVE RIDER 26(ウエーブライダー26)」の魅力を3つお伝えしていきます。
メリット①:ソールが2mm厚くなったのに健在の安定感
「WAVE RIDER 26(ウエーブライダー26)」は前作よりクッション性が2mm厚くなったにも関わらず、抜群の安定性の高さは変わっていません。
通常、ソールが厚くなれば地面からの距離が離れ安定感を失いやすくなります。
しかし、ウエーブライダーシリーズではお馴染みのソールの真ん中に入っているプレート「MIZUNO WAVE(ミズノウエーブ)」があることによりブレが抑制されてクッション性を高めつつ安定性の確保もしっかりされています。
前作の「MIZUNO WAVE(ミズノウエーブ)」は縦から見るとかまぼこのような盛り上がり方をしていたのですが、今作は傾斜がまっすぐになりよりフラットな接地感になりました。
メリット②:推進力を感じやすくなったソール構造
「WAVE RIDER 26(ウエーブライダー26)」は前作と比べてより“推進力”を感じやすいソール構造になりました。
“推進力”を感じやすくなった理由としてあげられるのは主に3つ。
- ミッドソールの素材が「ミズノエナジー」
- 安定性を保ちながら力を前に伝えるプレート「ミズノウエーブ」
- アウトソールの溝がなくなった
1つ目と2つ目は前作の「WAVE RIDER 25(ウエーブライダー25)」から多少は変わっているものの引き継がれてきたものですが、一番大きな違いは3つ目のアウトソールの溝がなくなったことです。
あまり大きな違いに感じないかもしれませんが、溝がなくなることにより接地時のソールの屈曲が少なくなります。屈曲が少ない=ソールが硬くなることで弾く動きが生まれやすくなり、蹴り出しの感覚がより前へと伝わるようになりました。
メリット③:ブレが感じづらくなったアッパー
「WAVE RIDER 26(ウエーブライダー26)」は前作と比べてブレを感じにくくなりました。
前作は柔らかいフィット感だったのですが、今作はアッパー側面のプリントが大きくがっちりとホールドしてくれていることで、激しく動いても足が横に倒れる動きを抑えてくれます。
プリントってただのデザインって思われがちですけど意外にもアッパーの剛性を高めてくれる効果があるんです。
デメリット:スピードを出そうとするとやっぱり重さは気になる…
メリットばかりもアレなんで、デメリットもお伝えしておきます。性能は高くなっていていい点満載ですが、やっぱり前作よりも20g重くなったので、スピードを上げていくと重さを感じます。
使用シーンはジョグや距離走、ウォーミングアップと割り切って、その範囲内で推進力を得ることができればめちゃくちゃ使いやすいです。
285gはちょっと重いな…という方にはウエーブネオウインドがおすすめ。ソール構造はほぼ一緒ですが、アッパーがシンプルなニット素材になることで265gの軽さを実現しています。20gの差は結構大きいです。
サポート重視ならウエーブライダー26,軽さ重視ならウエーブネオウインドって感じです。
「WAVE RIDER 26(ウエーブライダー26)」のサイズ感
次は「WAVE RIDER 26(ウエーブライダー26)」のサイズ感について。
私の足型は下に添付した画像になります。あなたのサイズと比較してイメージしてみてください!
サイズ感 | 評価 | コメント |
---|---|---|
前足部 | 指が動く余裕あり | |
中足部 | 肉厚なシュータンが心地良い | |
かかと部 | 硬めでしっかりサポート | |
フィット感 | 日本人に合いやすく履く人を選ばない | |
アッパー剛性 | 前作よりもプリント素材が増えてUP | |
サポート力 | ヒールカップがしっかりしている | |
通気性 | 少し肉厚な生地感だがメッシュ素材のため問題なし |
幅はいつものミズノといった感じ。アディダスやナイキよりは広めで足幅の広い方が多い日本人でもフィットしやすい型になっています。
前作よりもしっかりしていますが、不快感は全くありません。むしろブレが少なくなると考えればこれぐらいのしっかり感があった方が安定感が高まり良いと思います。
ワイドモデルはある?
「WAVE RIDER 26(ウエーブライダー26)」は通常2E基準ですが、4E相当のスーパーワイド(SW)モデルも製造されています。
通常の足幅は2Eのため、普段から足幅が広くてシューズ選びに苦労する方や私の足型(上で紹介した画像)と比較して明らかに大きいなといった方はワイドモデルの検討をおすすめします。
通常のワイドでもアディダスやナイキのシューズと比べれば広い幅に対応できるのでSWはかなりの幅に対応できます。
マラソンランナー、陸上選手の「WAVE RIDER 26(ウエーブライダー26)」の最適な使い方
ペース | (トレーニング) | ジョグ(トレーニング) | マラソン(トレーニング) | 閾値(トレーニング) | インターバル走(トレーニング) | レペティション(トレーニング) | ウィンドスプリント(レース) | フルマラソン(レース) | ハーフマラソン(レース) | 5~10km
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
目安時間 | 30~150分 | 40~110分 | 5~20分 | ~5分 | ~2分 | 10~20秒 | 124分~ | 60分~ | 13分~ |
VO2max | 59~74% | 75~84% | 83~88% | 95~100% | 105~120% | – | 59~120% | 59~120% | 59~120% |
完走 | |||||||||
サブ5.0 | |||||||||
サブ4.5 | |||||||||
サブ4.0 | |||||||||
サブ3.5 | |||||||||
サブ3.0 | |||||||||
サブ2.5 | |||||||||
中長距離 | |||||||||
短距離 |
おすすめの走り方
アウトソールの溝がなくなり前足部の屈曲性が低く硬めになったことで、ミッド〜フォアの方でも接地時のグニャっという感覚を感じづらくなりました。
そのため、今まで通りヒールストライク(かかと)接地の方はもちろんミッドフット(中足部)接地〜フォアフット(つま先)接地の方でも扱いやすくなっています。
マラソンランナーの使い方
レベルにもよりますが、最適ペースは5分〜6分前後でしょう。285gという重量からペースを上げようとすると重さは感じやすいですが、最適ペースだと適度な反発性と抜群の安定性で快適に走り続けることができます。
レースシーンだとサブ4〜完走レベルの方がおすすめ。反発性の高すぎる厚底シューズなどでは最後まで脚が回らないなーと感じる方は「WAVE RIDER 26(ウエーブライダー26)」を選んでおけば安定して走り続けるサポートを受けられるでしょう。
サブ3.5以上のランナーは心強いアップシューズになってくれるでしょう。LSDやジョグで活躍してくれますよ。
陸上中長距離選手の使い方
アップシューズとして使用するのがおすすめです。
ジョグやLSDで活躍してくれます。285gはどうしても重いと感じたり、もう少し反発や軽さが欲しくなったりした場合は、ウエーブリベリオンやウエーブエアロがちょうどいいと思います。
250g前後の重さ(27.0cm)で反発性とクッション性のバランスがいいので使いやすいでしょう。
陸上短距離選手の使い方
冬季練や反発の負担を減らしたい方のアップシューズにおすすめです。
スピード練習には向かないため、ウエーブデュエルシリーズと併用するとバランス良く履きわけすることができるでしょう。
前作よりもソールが硬くなり前足部に体重が乗ってからの地面から離れやすくなったのでスプリンターでも使いやすくなってます。
「WAVE RIDER 26(ウエーブライダー26)」の価格や最安値は?
「WAVE RIDER 26(ウエーブライダー26)」の定価は¥14,850です。発売直後のため値引きはほんの僅かですが、ランニングシューズの一般的な価格が¥15,000ぐらいのため比較的お買い求めしやすいでしょう。
前作の「WAVE RIDER 25(ウエーブライダー25)」は今ならお買い得
前作の「WAVE RIDER 25(ウエーブライダー25)」はかなりの良作ですが、26が発売されたことで価格はどんどん安くなっています。
「285gはちょっと重いな〜」
「前足部は屈曲してくれる方が地面を蹴っている感覚あるから好きなんだよね」
といった方は今お買い得なので手に入れてみてはいかがでしょうか。
製造は中止されているので早い者勝ちです。
サイズにもよりますが、安ければ¥8,000台のものもありますよ。
「WAVE RIDER 26(ウエーブライダー26)」と類似モデルを比較
[ミズノ ウエーブシャドウ5]と[ミズノ ウエーブエアロ20+R]との違いを比較
ミズノのランニングシューズの中で「WAVE RIDER 26(ウエーブライダー26)」の次に軽い立ち位置の「WAVE SHADOW 5(ウエーブシャドウ5)」と「WAVE AERO 20+R(ウエーブエアロ20+R)」との違いを比較します。
モデル名 | ウエーブライダー26 | ウエーブシャドウ5 | ウエーブエアロ20+R |
---|---|---|---|
定価 | ¥16,500 | ¥13,090 | ¥16,500 |
重さ | 240g | 250g | 250g |
反発性 | |||
クッション性 | |||
安定性 | |||
耐久性 | |||
ガイド性 |
「WAVE SHADOW 5(ウエーブシャドウ5)」はミッドソール1枚の究極にシンプルな構造なので「自分の感覚だけで走りたい」方向けで、「WAVE AERO 20+R(ウエーブエアロ20+R)」は「WAVE RIDER 26(ウエーブライダー26)」よりもクッション性と安定性は落ちるが最小限確保しつつ、軽さと推進力が欲しいといった方におすすめです。
[ナイキ エアズームペガサス39]と[アシックス ゲルカヤノ29]との違いを比較
他メーカーの大定番デイリートレーナー「NIKE AIR ZOOM PEGASUS 39(ナイキ エアズームペガサス39)」と「ASICS GEL-KAYANO 29(アシックス ゲルカヤノ29)」を比較してみましょう。
モデル名 | ウエーブライダー26 | エアズームペガサス39 | ゲルカヤノ29 |
---|---|---|---|
定価 | ¥16,500 | ¥14,300 | ¥17,600 |
重さ | 285g | 266g | 300g |
反発性 | |||
クッション性 | |||
安定性 | |||
耐久性 | |||
ガイド性 |
重くても高いクッション性と安定性で確実な安心感を求めるなら「ASICS GEL-KAYANO 29(アシックス ゲルカヤノ29)」。
速いペースにも対応できる軽さとある程度のサポートが欲しいなら「NIKE AIR ZOOM PEGASUS 39(ナイキ エアズームペガサス39)」。
「WAVE RIDER 26(ウエーブライダー26)」はこの2つの中間の位置付けになります。ガチガチのサポートは重たくていやだけどスピードを出すのも不安がある方にはちょうどいいでしょう。
まとめ
今回はミズノのベストセラーシリーズの最新作「WAVE RIDER 26(ウエーブライダー26)」の紹介をしました。
前作よりも2mmソールが厚くなり高まったクッション性によって20g重くはなりましたが、前へ進みやすい構造へ進化したことで変わらず使いやすくなっています。
長い距離を走り切りたい、ジョグやLSDで快適に進み続けたい、冬季練習のアップシューズを探している、のような方におすすめです!
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