あなたは「流し」をどんな意識で行なっていますか?
- 「流し」の意味を考えずに練習してきた方
- 陸上部に所属している学生
- マラソンで記録向上を狙うランナー
【陸上競技】「流し」の目的や効果とは?やり方から「流す」との意味の違いまで解説します!
「流し」とは?
「流し」とは全力疾走の70%〜80%のリラックスして気持ち良いぐらいのスピードで短距離を走ることを言います。
全力疾走で走らず「流し」を行う目的としては、
- 身体を温める(走る準備)
- スピード感に慣れる
これらが挙げられます。
「流し」をする場面は、陸上競技者ならウォーミングアップ中が多いため身体を温めることを目的にされる方が多いでしょう。
また、マラソンランナーなら本練習の締めとして行うことが多いためスピード感に慣れることを目的にされる方が多いですね。
しかし、この2つの目的だけでは「流し」をする効果は半減してしまいます。
「流し」の効果的なやり方
ウォーミングアップの内の1本、本練習の最後の1本で「流し」を終わらせてしまうのはかなりもったいないです。
そこで、フォームの確認と課題の改善を目的に追加して価値の高い「流し」へとレベルアップさせましょう!
ウォーミングアップならスプリントドリル→「流し」、本練習中ならビルドアップ走→「流し」のように、「流し」からいきなり練習を始める方はいないと思います。(もしいたら故障のリスクが高まるのでやめましょう。)
そのため、必ず「フォームについて何かしら意識したこと」や「改善できる課題」が事前の動きの中から見つかると思います。
その意識や課題をただの動きで終わらせるのではなく、走りへと繋げるために「流し」をしましょう。
そのため、「流し」を行う目的としては
- 身体を温める(走る準備)
- スピード感に慣れる
- フォームの確認
- 課題の改善
が挙げられますね。
「流す」との意味の違いは?
陸上競技者の中では「流し」の他に「流す」という言葉もよく使われます。
たった1文字の違いなのですが意味がかなり異なってくるので簡単に説明しておきますね。
「流す」とは走りながらスピードを1段階ほど力を抜くことと理解しておけばいいでしょう。
実力のある選手が試合のゴール手前で体力温存のために使うことが多いですね。
実力のある選手は試合で予選、準決勝、決勝を走ることになるのでタイムより勝ち進むことを優先します。
最後の決勝でフルパワーで走るためにも力を温存する=「流す」といった感じです。
また練習中に「流す」人もいます。
「フォームを確認するため」、「ゴールしていきなり止まるのは危ないため」、「ラストスパートの練習がしたい」などの目的や理由であれば問題ないのですが、「最後まで一生懸命走るのがしんどいから」や「疲れずに練習を終わらしたいから」などの理由なら、大切な時間を割いて行なっている練習がもったいないです。
プラスな意味でもマイナスな意味でも使われる言葉なので「流す」時は理由と目的に気をつけましょう。
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