【陸上用語】DNS、DNF、NM、DQ(DSQ)の意味とは?略語・略号まとめ!

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陸上競技歴12年

  • 400mタイム→48秒
  • 800mタイム→1分52秒
  • 1500mタイム→3分56秒
  • フルマラソンタイム→2時間38分

外資系スポーツメーカーランニング担当

  • 接客販売で年間7000点のランニング用品を販売
  • 年間10回以上のランニングイベント開催
  • 年間300モデル以上のランニング用品を選定

専門は中距離ですが、社会人になりマラソンやトレイルランニングにも挑戦中です!

陸上競技では、掲示板や試合結果などでさまざまな略号が使われます。このページでは「あれ?この意味なんだだっけ?」となりやすい陸上競技で使われる略号について以下にまとめておきます。

目次

スタートリスト・リザルトに用いる略語・略号

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略語・略号略称意味
DNSDid Not Start欠場
DNFDid Not Finish途中棄権
NMNo Mark記録なし
DQDisqualified失格
Cleared成功・有効試技(走高跳・棒高跳)
×Failed失敗・無効試技(フィールド競技)
Passパス(フィールド競技)
rRetired from competition試合放棄(離脱)
Q Qualified順位による通過者
q qualified記録による通過者
qRAdvanced to next round by Referee救済および審判長等の決定による通過者
qJAdvanced to next round by Jury of Appealジュリーの決定による通過者
Bent kneeベント・ニー(競歩)
Loss of contactロス・オブ・コンタクト(競歩)
YCYellow card警告
YRCSecond Yellow card2回目の警告
RCRed cardレッドカードによる失格
スタートリスト・リザルトに用いる略語・略号

DNSとはどんな意味?

DNSはDid Not Startの略。「欠場」という意味があります。

出場予定だった選手がスタートしなかった場合に使われます。たとえば以下のとおりです。

  • 怪我や体調不良が原因で棄権した
  • スタート前の召集に間に合わなかった

もしあなたが出場予定だった試合を棄権した場合、スタートリストまたはリザルトにはDNSと表記され公開されます。

DNFとはどんな意味?

DNFはDid Not Finishの略。「途中棄権」という意味があります。

レースに出場しスタートしたものの、ゴールできなかった場合に使われます。たとえば以下のとおりです。

  • 怪我や体調不良による途中棄権
  • 制限時間に間に合わなかった

これらの場合が考えられます。DNSと同じようにレース後に公開されるリザルトにはDNFと表記されます。

短距離選手には怪我によるDNFが多く、距離が長くなるほど制限時間内にゴールできずDNFとなる場合が多いですね。

NMとはどんな意味?

NMとはNo Markの略。「記録なし」という意味があります。

走る専門の選手にはあまり馴染みのない用語かもしれませんが、幅跳びで3回ファールしたなどのように跳躍種目や投擲種目で記録を残せなかった場合に使われます。

DQ(DSQ)とはどんな意味?

DQとはDisqualifiedの略。「失格」という意味があります。DSQとも表記されることがありますが、意味は同じだと思ってください。

  • フライング
  • 妨害
  • レーンに侵入

などのように失格には様々な種類があります。

Q・q・qR・qJはどんな意味?

Q・q・qR・qJは、予選や準決勝などの通過者に付けられます。

QQualified順位による通過者
qqualified記録による通過者
qRAdvanced to next round by Referee救済および審判長等の決定による通過者
qJAdvanced to next round by Jury of Appealジュリーの決定による通過者
※ジュリーは判定を行う審判員を補助するために配置された審判委員のこと

例:トラック競技で3組2着+2が通過する場合)

  • Q:各組2着以内の競技者 ———————> Qualified by place
  • q:3着以下で、記録が上位の競技者2名 —–> qualified by time
  • qR:救済および審判長等の決定による通過者
  • qJ:ジュリーの決定による通過者

例:フィールド競技の場合

  • Q:予選通過標準記録突破者
  • q:規則第180条15による決勝進出者
  • qR:救済および審判長等の決定による通過者
  • qJ:ジュリーの決定による通過者

フィールド競技の場合、予選通過標準記録を突破した競技者が12名に満たない場合がありますが、決勝進出者を12名にしなければいけません。そのとき、予選通過標準記録突破者にQを、規則第180条15による決勝進出者にqがつけられます。

ベント・ニー(<)、ロス・オブ・コンタクト(~)とはどんな意味?

Bent kneeベント・ニー(競歩)
Loss of contactロス・オブ・コンタクト(競歩)

競歩競技で使用される略号です。

ベント・ニー(<)

競歩では、競技者の前脚が接地の瞬間から垂直の位置になるまでの間に、膝が伸びていない状態があるときに、規約違反として<(ベント・ニー)で判定されます。

ロス・オブ・コンタクト(〜)

競歩では、競技者のいずれかの足は地面についた状態でなければいけません。両足が同時に地面から離れた状態があるときに、規則違反として〜(ロス・オブ・コンタクト)で判定されます。

競技者にパドルや表示板で示す場合、記録用紙に違反のマークとして使用されます。失格の理由が表示される場合は、DQと下記のK1~K5の表記が用いられます。

YC・YRC・RCとはどんな意味?

YCとはYellow cardの略。「警告」という意味があります。たとえば、トラック競技のスタート時、号砲前に局所的な動きが確認される場合などに判定されます。

そして、「2回目の警告」にはYRC「レッドカード」にはRCの略号で記録されます。

陸上競技の記録用紙、電光掲示盤等で用いる略語・略号

以下の表にまとめているのは、記録用紙や電光掲示盤等で用いられる略号です。配布されるプログラムに表記されていることが多いです。また、スタートリスト・リザルトにも記載されていることがあります。

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略語・略号略称意味
PBPersonal Best自己記録
WRWorld Records世界記録
=WREqual World Records世界タイ記録
WIRWorld Indoor Records室内世界記録
=WIEqual World Indoor Records室内世界記録
WJRWorld U20(Junior) RecordsU20(ジュニア)世界記録
=WJEqual World U20(Junior) RecordsU20(ジュニア)世界タイ記録
WJIWorld U20(Junior) Indoor Records室内U20(ジュニア)世界記録
=JIEqual World U20(Junior) Indoor Records室内U20(ジュニア)世界タイ記録
NRNational Records日本記録
=NREqual National Records日本タイ記録
NIRNational Indoor Records室内日本記録
=NIEqual National Indoor Records室内日本タイ記録
NJRNational U20(Junior) RecordsU20(ジュニア)日本記録
=NJEqual National U20(Junior) RecordsU20(ジュニア)日本タイ記録
NJINational U20(Junior) Indoor Records室内U20(ジュニア)日本記録
=JIEqual National U20(Junior) Indoor Records室内U20(ジュニア)日本タイ記録
NYRNational Youth(U18) Recordsユース(U18)日本記録
=NYEqual National Youth(U18) Recordsユース(U18)日本タイ記録
NYINational Youth(U18) Indoor Records室内ユース(U18)日本記録
=YIEqual National Youth(U18) Indoor Records室内ユース(U18)日本タイ記録
NGRNew Games Record大会新記録
GRGame Records大会記録(国体記録でも使用)
=GREqual Game Records大会タイ記録
CRChampionship Records日本選手権記録
MRMeet Recordsスーパー陸上記録
wWind Assist(+2.0を超えた場合)追風参考記録
OPOpenオープン参加
※「ジュニア」=U20(競技会が行われる年の12月31日現在で18歳あるいは19歳の競技者)

陸上の国内大会ではGR以外にCR・MRなどが使われることもある

大会記録の表示は、大会の規模や性格により表現が異なります。そのため、国内大会では大会記録(GR)が使用される場合が多いです。

ただし、国体や国際大会など競技運営システムで対応可能なものについては、以下が使用されることもあります。

  • 国体→GR(Game Records)
  • 日本選手権→CR(Championship Records)
  • スーパー陸上→MR(Meet Records)

陸上競技で失格の理由を示す略号の例(FS・T3 etc…)

失格の理由として使われる略号です。ただし、略号は主催団体で決めて構わないとされているため、以下の表は一例です。

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略号内容
FS不正スタート
T1他の競技者を妨害した
T2他のレーンに入った
T3縁石のうえ、内側のライン上またはその内側を走った
T4ブレイクライン手前でレーンを離れ内側に入った
T5競技者がトラックから勝手に離脱した
T6ハードルを越えなかった
T7足又は脚がハードルをはみ出してバーの高さより低い位置を通った
T8故意にハードルを倒した
R1テイク・オーバーゾーン内でバトンパスが完了しなかった
K1ロス・オブ・コンタクトで3名以上がレッドカードをだした
K2ベント・ニーで3名以上がレッドカードをだした
K3ロス・オブ・コンタクトとベント・ニーで3名以上がレッドカードをだした
K4ロス・オブ・コンタクトで競歩主任が単独で失格にした
K5ベント・ニーで競歩主任が単独で失格にした

まとめ

今回は、陸上競技で使われる略語・略号をまとめました。

  • 全体で統一されているもの
  • 大会によって変化するもの
  • 主催団体で決めていいもの

のようにさまざまです。大会中に「この文字なんだったかな??」となったときのご参考にされば幸いです。

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